鉄分の宝庫グリーンレーズンのこと
グリーンレーズンの名産地は、イラン・中国。日本で手に入るほとんどが、中国産グリーンレーズン。
中国では、ウイグル自治区『トルファン』といわれる場所がグリーンレーズンの主な産地。グリーンレーズン、鮮やかな緑色のレーズンとても珍しいです。
※管理人は、かつてドライフルーツの輸入販売に携わっていたことがあり、その経験と知識をもとにした記事です。
レーズンは多くの場合天日干しで作られます。乾燥する過程でレーズンの粒の色は茶褐色に変わります。
しかし、グリーンレーズンは乾燥させる際に干し部屋に入れて直射日光を当てずに乾燥させることで、鮮やかなグリーン色を保っています。
よく目にする茶色いレーズンはサルタナレーズンとは、味も見た目も異なりそのまま食べても美味しく、お酒が大好きな人にとっては最高のおつまみ。ホームベーカリーをする際にも良く使われる材料です。
グリーンレーズンの栄養価や効能について確認していきたいと思います。
グリーンレーズンの豊富な栄養分
■鉄分
■カリウム
■食物繊維
鉄分は、特筆すべき含有量を誇り、鉄分が豊富で知られるプルーンの約5倍に匹敵します。プルーンは好き嫌いが分かれるところですが、グリーンレーズンは比較的食べやすい味です。
塩分を排出されるミネラルであるカリウムは、バナナの約3倍の含有量があります。
グリーンレーズンは、こんな方に
- 貧血気味の方
- 妊娠を望む方
- 妊娠中・授乳中の方
- 高血圧の方
グリーンレーズンに含まれる鉄分の特徴
グリーンレーズンに含まれる鉄分は『非ヘム鉄』に分類されます。
鉄分には『ヘム鉄』と『非ヘム鉄』の2種類あり、『ヘム鉄』の方が吸収が良いといわれています。『ヘム鉄』は、赤みの肉など動物性の食品に多く含まれます。『非ヘム鉄』は、グリーンレーズンのように果物や野菜など植物性の食品に多く含まれます。
『ヘム鉄』よりも吸収率の低い『非ヘム鉄』を摂取する際には、カフェインと一緒にとるのは避けるべきです。
鉄分についてもっと詳しく
グリーンレーズンの鉄分含有量が、プルーンの5倍であっても万能ではありませんので要注意。ドライフルーツでの鉄分摂取は、食生活を補う位置づけだと考え、動物性食品から摂れるヘム鉄も一緒に取ることが望ましいです。
次はグリーンレーズンの選び方。
レーズンは、粒がくっつかないようにする為オイルコーティングされている商品が多いです。こだわっている店舗では、ノンオイルレーズンを取り扱っています。
グリーンレーズンを選ぶときも、余分なものを使わないノンオイルコーティングのレーズンを選びましょう。
▼グリーンレーズンの産地
グリーンレーズンは、中国産・イラン産ほとんどがこの2つの原産国です。
イラン産グリーンレーズンの方が希少で、多くは中国産グリーンレーズンです。
これは致し方ないことで、グリーンレーズンの主な産地が中国なんです。中国産と聞くと残留農薬などが心配になりますので、その辺りをしっかりと説明されている店舗からの購入がおすすめです。
グリーンレーズンは、少し酸味があります。レーズン独特のクセがなく、レーズンが苦手な人でも『グリーンレーズン』だけは好んで食べる人もいる程です。