『婦人の宝』である当帰の漢方を探し婦宝当帰膠を検索すると、当帰養血精に行き当たり、反対に当帰養血精にを検索すると婦宝当帰膠に行き当たります。
いったい、『婦宝当帰膠と当帰養血精の違い』は何なのでしょうか。
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
当帰養血精(とうきようけっせい)
婦宝当帰膠と当帰養血精の違いを探るため、まずは漢方の内訳・生薬について確認していきます。
※生薬とは各々の成分を指し、漢方とは2つ以上の生薬を組み合わせて作られたものを指す
婦宝当帰膠・当帰養血精の1日あたりの摂取量8mlあたりに含まれる成分を実際に確認しました。すると、婦宝当帰膠・当帰養血精の成分量は全く同じでした。
婦宝当帰膠・当帰養血精 生薬の内容
【1日摂取量8mlあたりの成分】
当帰(トウキ)5.52g
黄耆(オウギ)0.36g
地黄(ジオウ)0.36g
茯苓(ブクリョウ)0.36g
芍薬(シャクヤク)0.36g
川きゅう(センキュウ)0.16g
甘草(カンゾウ)0.16g
党参(トウジン)0.36g
阿膠(アキョウ)0.36g
生薬の内訳は、婦宝当帰膠・当帰養血精の製品公開情報でも確認できますし、自分は実際に購入した際の添付文書で確認しました。
これで、婦宝当帰膠・当帰養血精ともに処方内容は同じであり、各生薬の分量までも同じということがわかりました。そして、ともに、婦人の宝といわれる生薬の当帰が漢方成分の7割を占めています。
使用している生薬・そしてその割合までもが同じ。では、婦宝当帰膠・当帰養血精の2つの漢方は、一体何が違うのでしょうか。
婦宝当帰膠と当帰養血精、1つの漢方の処方内容は全く同じでしたが、1点だけ異なる点がありました。
それが、添加物です。
漢方 | 使用されている添加物 |
---|---|
婦宝当帰膠 | 白糖・黒糖 |
当帰養血精 | 白糖・安息香酸ナトリウム |
※追記※
2014年10月 イスラク婦宝当帰膠がリニューアルされ、添加物に変更がありました。漢方生薬の変更はありません。
リニューアル前 | リニューアル後 | |
---|---|---|
製品名 | イスラク婦宝当帰膠 | イスラク婦宝当帰膠B |
添加物 | 白糖のみ | 白糖・黒糖 |
添加物に使用されている白糖・安息香酸ナトリウムとは一体どのようなものでしょうか。
まず、白糖についてです。
白糖とは
白糖は、婦宝当帰膠・当帰養血精ともに使用している添加物。「砂糖」と同じ。
砂糖と同じなのですが、医薬品添加物の場合は、公定書である日本薬局方で使用されている"白糖"という用語を用います。白いお砂糖を上白糖と呼ぶことを考えると理解しやすいですね。
白糖は、お砂糖のこと
婦宝当帰膠や当帰養血精に限らず、『白糖』は医薬品の多くに添加されています。添加している目的は複数ありますが、主な理由は『医薬成分を結合させて扱いを容易にする為』『有効成分固有の苦さを緩和する為』『品質を常に一定に保つ為』です。
有効成分のみでは安定した安全な医薬品を構成することは難しく、『白糖』は必要不可欠な添加物だといえます。
※白糖に関する記述の参考元 :独立行政法人 農畜産業振興機構
婦宝当帰膠の添加物は、白糖と黒糖でした。次に、当帰養血精に使われている安息香酸ナトリウムについてです。
漢方 | 使用されている添加物 |
---|---|
婦宝当帰膠 | 白糖・黒糖 |
当帰養血精 | 白糖・安息香酸ナトリウム |
婦宝当帰膠・当帰養血精の添加物 安息香酸ナトリウムとは
安息香酸ナトリウムとは
調味料や飲料に広く使われている防腐剤であり、細菌やカビの増殖を抑えて、食品や清涼飲料水などが腐るのを防ぐ役割があります。
実際に、スーパー等で販売されている食品に安息香酸ナトリウムは非常に広く使われています。
安全性については、『安息香酸ナトリウムとは』微量であれば問題ないと認識されていますが、過剰摂取をすると発がん性や細胞の変異性が認められている物質でもあります。
生理痛改善そして不妊克服に良いとされている、2つの漢方婦宝当帰膠・当帰養血精に含まれている生薬は、種類だけでなく含有量も全く同じでした。
2つの漢方の違いは、添加物にありました。ともに使われている添加物が、白糖、お砂糖です。
当帰養血精にだけ使われているのが『安息香酸ナトリウム』。当帰養血精には『安息香酸ナトリウム』が含まれている、となれば婦宝当帰膠を選んだほうが良いのかな、と思うものです。
ですが、残念ながらイスクラ婦宝当帰膠は、通販では購入できません。
▼安息香酸ナトリウムも必要最低限なら、と
婦宝当帰膠を簡単に手に入れることが出来ないとしたら、"安息香酸ナトリウム"を入っていても当帰養血精を選ぼうと決めました。
"安息香酸ナトリウム"は確かに入っていない方が良いです。保存性を増す為に加工食品に幅広く使用されているのが実態です。婦宝当帰膠は漢方薬局などに行かないと購入できないわけですし、必要最低限なら仕方ないと納得し、通販で購入できる当帰養血精を選びました。
▼『西洋医療の痛み止め』と『当帰養血精の添加物』の天秤
近くに信頼できる漢方医をみつけることができたなら、婦宝当帰膠をそこで処方していただくのが最良の方法かもしれません。しかし、それが難しくて漢方そのものから遠のいてしまい、結局ロキソニンやバファリンなどの痛み止めに頼るとしたら、どうなのでしょうね。
漢方で体質を改善したいと考えているので、西洋医療の痛み止めに頼りきることはやめ、当帰養血精を飲むことに決めました。
婦宝当帰膠は残念ながらインターネットで販売していません。以前は、婦宝当帰膠は通販で購入できたのですが、大分前に通販をやめてしまいました。
正式商品名『イスクラ婦宝当帰膠』は、イスクラ産業株式会社(こちら)が製造販売元で、会社側で婦宝当帰膠を通信販売しないと決定しているので、通販では全く流通していません。
▼当帰養血精の販売店
当帰養血精は、八つ目製薬が製造元です。婦宝当帰膠と異なり、購入は通販で可能です。現在の定価は5,400円で定価販売が基本です。
当帰養血精取扱い おすすめ販売店一覧
当帰養血精販売店 | おすすめ販売店 |
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Amazon | 1本から送料無料の販売店 |
楽天市場 | 土日祝も発送を行なっている漢方薬局 |
楽天市場 | 1本から送料無料の販売店 |
漢方薬局の通販では、2本から送料無料がほとんどなのですが、医薬品ということもあり出来るだけ漢方薬局で購入してます。