漢方はいくつもの生薬を合わせて作られるので、婦宝当帰膠・当帰養血精は不妊、更年期、生理痛、生理不順、冷え症への効果は各生薬の効能の相乗効果の結果。現在飲んでいる当帰養血精について、各生薬を知りたいと思い生薬の効能を調べました。
まず、婦宝当帰膠・当帰養血精に含まれる各生薬の内容を確認してみます。
婦宝当帰膠・当帰養血精 生薬の内容
【1日摂取量8mlあたりの成分】
当帰(トウキ)5.52g
黄耆(オウギ)0.36g
地黄(ジオウ)0.36g
茯苓(ブクリョウ)0.36g
芍薬(シャクヤク)0.36g
川きゅう(センキュウ)0.16g
甘草(カンゾウ)0.16g
党参(トウジン)0.36g
阿膠(アキョウ)0.36g
婦宝当帰膠・当帰養血精の材料となる生薬、成分内容、成分分量は全く同じです。各生薬の持つ効能について、みていきたいと思います。
※各生薬の効能、イメージ図は生薬辞典を参考にしています。
1. 当帰(トウキ)
薬効:血の働きを調和し、排膿や止血に働き、身体のうるおいを保ち、婦人の産後、ふる血の下らないもの、などを治す。(一本堂薬選)
用途:血色不良、冷え症、血行障害などを目標に、補血、強壮、鎮痛薬として婦人病などに効果があります。
2. 黄耆(オウギ)
薬効:主として体表の水のうっ滞(発汗異常や浮腫)を治す。したがって、黄汗、盗汗、浮腫を治す。(薬徴)
用途:止汗、利尿、強壮薬。肌表の水毒を去る効があり、自汗、盗汗、浮腫、麻痺、疼痛、小便不利などに用いるほか、補薬としての応用範囲は極めて広い。
3. 地黄(ジオウ)
薬効:主として血液に関連して起こる種々の症候、水分の代謝・循環障害に関連して起こる種々の症候を治す。(薬徴)
用途:補血、強壮、解熱、止瀉、緩下などの目的で、貧血、吐血、または虚弱を対象に方剤に配合される。
4. 茯苓(ブクリョウ)
薬効:主として動悸、筋肉がピクピクと攣縮するものを治す。また、小便が出にくいもの、めまい、煩悶し(苦しく)てもだえるものを治す。
5. 芍薬(シャクヤク)
薬効:主として(筋肉が)硬くなってひきつれるものを治す。腹痛、頭痛なども治す。(薬徴)
用途:鎮痛作用をはじめ、抗炎症作用、平滑筋弛緩作用があげられ、筋肉のこりなどに効果がある。
6. 川きゅう(センキュウ)
薬効:性病による各種の皮膚疾患、化膿性のできもの、疥癬、癰疔などを治す。(一本堂薬選)
効果:温性の駆オ血、補血、鎮静、鎮痛薬として、貧血症、冷え症、月経不順、月経痛などに応用する。
7. 甘草(カンゾウ)
薬効:主として急迫症状を治す。したがって、腹部の拘攣、疼痛などの急迫症状を治す。(薬徴)
効果:手足の冷え、鎮痛や抗炎症作用、抗アレルギー作用のあることが見い出されている。
8. 党参(トウジン)
朝鮮人参と同様の効能。党参は朝鮮人参より安価で入手しやすい。
薬効:はなはだしい全身の機能低下を回復し、さまざまな病邪を除く。
効果:体液を潤沢にし、精神不安や動悸を止める。マラリヤのような急性熱性疾患を治す。胃の消化機能を調え、正気を保つ。諸種の出血、産後の体力低下に用いる。化膿瘡を内より除き去る。
9. 阿膠(アキョウ)
薬効:主として出血、吐血、下血、月経不順、お血証など血液に関する一切の病症を治す。
効果:したがって、胸苦しくて気分が落ちつかず眠れないものにも用いる。
以上9つが、漢方の婦宝当帰膠・当帰養血精に共通して配合されている生薬です。1つずつ薬効などを確認していくと、だから生理痛が和らぐのか、不妊に良いといわれるのか、と納得できる部分がありました。
婦宝当帰膠は残念ながらインターネットで販売していません。以前は、婦宝当帰膠は通販で購入できたのですが、大分前に通販をやめてしまいました。
正式商品名『イスクラ婦宝当帰膠』は、イスクラ産業株式会社(こちら)が製造販売元で、会社側で婦宝当帰膠を通信販売しないと決定しているので、通販では全く流通していません。
▼当帰養血精の販売店
当帰養血精は、八つ目製薬が製造元です。婦宝当帰膠と異なり、購入は通販で可能です。現在の定価は5,400円で定価販売が基本です。
当帰養血精取扱い おすすめ販売店一覧
当帰養血精販売店 | おすすめ販売店 |
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Amazon | 1本から送料無料の販売店 |
楽天市場 | 土日祝も発送を行なっている漢方薬局 |
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漢方薬局の通販では、2本から送料無料がほとんどなのですが、医薬品ということもあり出来るだけ漢方薬局で購入してます。